都会での仕事中心の生活から老後には田舎暮らしを望む人も多いものの、現実の田舎暮らしにも理想と現実のギャップがあります。
テレビや雑誌などで紹介される田舎暮らしのPR活動が最近よく行われ、都会にはない自然に囲まれた環境と新鮮な食物、都会にはない緊密な近所づきあいなどの理想像をつくりがちです。
都会も田舎での暮らしもそれぞれにメリットとデメリットがあり、一概にどちらが老後の生活に向いているとはいえません。
老後に田舎暮らしで得られるメリットと想定されるデメリットを紹介します。
老後に田舎暮らしをするメリット
老後に田舎暮らしをするメリットは、コンクリートジャングルといわれる都会にはない自然にあり、木が多く緑も多いため、空気も都会とは違います。
しかも、田舎暮らしで野菜を購入する場合、都会で買う同じ金額でも買える量が多く、場所によっては新鮮な魚が安く手に入り、山菜などの旬のものが手に入りやすいのです。
田舎暮らしでは、都会で感じる電車やコンビニといった街の雑踏で感じるせわしなさがなく、時間がゆったり流れ、ストレスを感じることが軽減される事もメリットです。
住まいに関しても、都会に比べれば土地が安いため、都会で想定する金額ではマンションでも、同額程度で一戸建てを購入が可能です。
一戸建ての住宅での田舎暮らしでは、ご近所づきあいを大事にする傾向を受け入れる事で、地域コミュニティーにも参加しやすくなります。
老後に田舎暮らしをするデメリット
老後の生活に、前述のような田舎暮らしのメリットがさまざまある一方で、都会とは違う不便さや面倒も存在し、デメリットもあります。
老後の暮らしで、人が少なく住みやすい田舎の良さが影響して、病院が少ないといったデメリットがあり、いざという時の対応を考えておくことが大切です。
また、都会のように深夜まで営業しているお店やコンビニの数も少なく、個人商店などで食料を調達する不便さなどもあります。
都会では、電車やバスなどの利用で車を保有することが必ずしも必要はないものの、田舎暮らしでは、車がないと移動に困る場合が多いデメリットがあります。
それに、都会とは違う近所や地域の人との距離感が近いことがメリットであるのと同時に、都会のようにドライなつきあいができず、負担を感じるデメリットもあります。
老後に田舎暮らしをするメリットとデメリット
老後を暮らす場所の選択に、都会と田舎暮らしのいずれを選択しても、それぞれに抱く理想と現実にはギャップがあり、メリットとデメリットがあります。
田舎暮らしでは、都会で生活するのに比べて食費や住居費は安くすみますが、車の所有による費用がかさむデメリットがあります。
田舎暮らしで得られる自然に囲まれた環境での生活では、時間がゆっくり流れ、ストレスを軽減した生活を送れるメリットと、都会にはない距離感の近い人付き合いも可能です。
それらのメリットと同時に、都会の便利さがない不便さと、ドライな人間関係ができないデメリットが現実には存在しています。