国勢調査の報告によれば、生涯未婚のまま一生を過ごす人の割合が男性で約2割、女性で約1割とされており、今後も未婚率は上昇することが予想されています。
未婚の男女が増える中、結果的に老後を一人で過ごす人が将来増え、夫婦ふたりの世帯よりも生活のリスクが高いことも予想されます。
独身の一人暮らしでの老後を安心して送るためには、まずは老後の資金を確保することで、特に女性は多くの貯蓄が必要と考えられます。
女性の平均寿命は男性よりも長く、そのため老後資金は男性よりも多く必要となりますが、年金支給額は女性が少ない傾向があるので、女性には多くの貯蓄が必要です。
女性の一人暮らしでの老後の支出はどの程度か?
女性の一人暮らしでの老後は、平均寿命が89歳といわれるため、老後の生活が65歳から90歳程度までとしても、約25年あると想定されます。
老後の生活には、生活費と介護費用が必要と考えられ、食費や住居費などの支出をひと月15万円とすれば、老後の生活費だけでも約4500万円が必要です。
年齢を重ねて高齢になれば、介護の必要も考えられ、有料老人ホームの利用や在宅での介護サービスを必要とされる状況もあり、その期間も人によって違います。
仮に、晩年の5年間に介護が必要となり、在宅介護が受けられず、有料老人ホームへの入居を想定すると、一般的には、入居費と月額費用の負担が必要となります。
有料老人ホームの相場から月額費用は30万円程度と考えられ、入居費が300万円とすれば、約2100万円必要です。
介護を必要としない場合には、老後の支出は生活費のみの約4500万円、介護が必要な場合には約5700万円必要という試算ができます。
女性の一人暮らしでの老後に準備する資金は?
女性の一人暮らしでの老後には、約5700万円が必要である試算ができ、収入には公的年金である国民年金や厚生年金の支給が想定されます。
厚生労働省の資料によると、平均でひと月約11万円程度が支給されており、25年間で約3300万円が受け取れる計算になります。
老後に受け取れる年金収入から想定される支出金額を差し引くと、約2400万円が不足することがわかります。
つまり、女性が老後を一人暮らしするために蓄えておく資金は、約2400万円となり、現役世代での貯蓄と資産運用が必要です。
資産運用を行う際には、リスクが低い保険商品やiDeCoなどの活用がオススメで、老後資金の原資を減らさないような運用がポイントです。
女性の一人暮らしでの老後の準備は、早めに資金の確保を!
女性の一人暮らしでの老後は、男性の平均寿命より長い期間をまかなう資金が必要となり、想定される支出金額から公的年金を差し引くと約2400万円程度が必要となる試算ができます。
現役時代に、約2400万円の資金を調達するには、早い時期からの貯蓄と資産運用が欠かせません。
現役世代での住宅取得が可能であれば、持ち家を所有することで、老後の資金調達にリバースモゲージの活用もできますので、老後資金調達としてオススメします。